2016年2月8日月曜日

世界最大の豪華客船が寄港するファルマス港



ジャマイカで心残りだったことの1つ、ファルマス港に入ってみたい。
なかなか機会がなく断念していましたが、先日通りかかりに船が寄港していたので立寄ってみました!ラッキー!


というのもこの港。
知り合いに聞いても入ったことのある人はいないし、ツアーコーディネーターすら入り方が分からないと言うほど情報が少ないんです。

「乗客しか入れない」「一般公開されてるがお金掛かるよ」


様々な情報がありましたが、門番に聞いてみたところフリーで入れました。


一般客はGate4から。
パスポート又はジャマイカ国外の身分証明書が必要ですのでご注意を!




世界最大の豪華客船が寄港


この港の特徴はそのサイズ。

モンテゴベイやオーチョリオスといった観光地の港に入れないサイズの豪華客船が寄港します。



この日はIndependence of the Seas(インディペンデンスオブザシーズ)号がおわしました!



大きすぎて写真におさまらない!



かなり離れてようやく写りました。




16万トンという想像もつかない排水量の世界最大客船。

全長338m、幅56m、ざっとみた感じは10階建てかな?
乗客3634名、乗組員1360名、合わせて約5000名を運びます。


船内にはレストランにバーやカジノはもちろん、ミニゴルフ場やサーフィン場、美術館、射撃場などの施設も整っているらしく、動く豪華ホテルというよりも動く町ですね。くーぅっ!乗ってみたい!!




港の中はまさに外国だった




見てください、この街並み。
アメリカのモールに来たかのような整備されたお店たち。ゴミ1つ落ちていない。


町中よりもキレイで質の高いお土産屋さんが並んでいます。


しかも!ジャマイカにはないファーストフードもあったり!!




有名なレストランMargalitaVille、どの店舗よりも気合い入ってるし豪華。


セグウェイも乗れちゃう。



もはや外国ですね。



そして悲しくなった


ここで改めて感じたのは、門の中と外でこんなにも違うものかと。


ゴミ1つ落ちてないんですよ。


やっぱりね、ジャマイカ人もやれば出来るってこと。
ゴミが落ちてないほうが良いって、みんな本当は分かってるんだよね。



それから、貧富の差。


門の中のリッチ感がすごかった。
ジャマイカはやっぱり途上国なんだなー、と実感させられた気分。

パスポートや外国の身分証が必要な時点で、普通のジャマイカ人は入れないってことですよね。



最後に観光業の脆さ。


3600名もの乗客が来ているのに、実際に町中に出る人は数百人ほど。
大体の乗客が門の中でツアーを手配し、各地の観光スポットにツアーバスで向かいます。

そういった観光スポットは海外資本の会社も多く、お金が上手く国内で回らないんです。


せっかく立派な港があるのに地元が潤わないのは悲しい。


歩いて出口に向かう乗客は少ない


私の配属先もJamaica Tourist Board(ジャマイカ観光会議)の一員としてこの問題に取り組んできましたが、既存の仕組み、ツアー会社と客船の関係性を変えるのは非常に難しく、成果はでていません。


せっかくたくさんのお客さんがジャマイカに来るんだから、お金が地元で回るような仕組みができないものか。このままじゃ、いつまでたっても貧乏だよ!





ファルマスの町は歴史あるジョージア様式の建物が並ぶカワイイ町。

治安も中心地を外れなければ安全ですし、ファルマス寄港の際にはぜひ門の外まで出てみて欲しいものです!



そして逆に外にお住まいの方。
港の中、先進国ですよ!
美味しいコーヒーとプレッツェル食べてリフレッシュ出来ますので、ぜひ訪れてみてください。



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