今回はラスタを理解するうえで知っておきたいシンボルについてお話しします。
ラスタカラー
レゲエファッションとしてもお馴染みのラスタカラー。
元々マーカス・ガーベイが設立したUNIAに始まった黒人運動の旗は赤、黒、緑の三色をシンボルとしていました。
それがハイレ・セラシエが皇帝即位した際にエチオピア国旗から黄色を取り入れ、現在の赤、黄色、緑、(+黒)となったそうです。
それぞれの色には意味が込められています。
- 赤-戦いで流れた血
- 黄-太陽
- 緑-肥沃な大地
- 黒-解放のために戦った黒人戦士
黄、赤、緑 |
色の順番ですが、一般的に"黄色真ん中説"が多いようですが、
エチオピア戦争の時に色の順番を入れ替えた過去もあるため、色に順番はない、と言う人もいます。
ラスタ村では空から地面の自然に沿って、
太陽の黄色を上に、人間の血を表す赤が真ん中、足元に緑の大地
の順番で使うのを好むそうです。
ユダのライオン
国旗の真ん中に見かけることの多いライオンは、ラスタの神、ハイレ・セラシエの象徴です。
セラシエが即位した時、彼の称号は
"King of Kings, Lord of Lords, and Conquiring Lion of the Tribe of Judah"
「王の中の王、主の中の主、ユダ族の征服獅子王」
となり、これにより王の王や男性優位を象徴するライオンがラスタのシンボルともなりました。
有名なMarley Coffeeもライオンがシンボル。
ドレッドロックス
日本でもドレッドとして知られる、髪の毛が束状に絡まり合った髪型。
長い人は地面まで届くほどあります。
ラスタでは身体に刃物を当ててはならず、たとえ髪の毛でもその身を傷つけてはいけない、あるがままに敬うべき、と考えられています。だから、髪もヒゲも、眉毛も鼻毛も伸びっぱなし!
自然なままに伸ばすので、ブラシなど非天然なものを通すことも禁じられており、頭髪が絡まって伸びた結果ドレッドのスタイルとなります。
ボブも迫力のあるドレッドです |
正直いうと、迫力もすごいしホームレスをイメージさせる髪型でもあり、最初すごく怖かったです。が、ラスタと触れ合ううちに一瞬で吹き飛びました。
それに(?)彼らのドレッド、そんなに臭わないんです。(人によると思いますが)
どうやら黒人の体質として、頭皮から皮脂があまり出ないし、髪の毛は水をはじきやすいらしい
。そのため臭くなりにくいそうです。(人によると思いますが)
ちなみに友人のラスタは、足首まであるドレッドを週1回洗うそうです。
毎週日曜の朝から洗って、1日かけて乾かすんだとか。洗った直後は重すぎて、お庭にイス出して天日干しするらしい(笑)
つづく
※この投稿は、ジャマイカでの語学訓練やラスタ村の訪問、現地の方々から学んだ話を元に執筆しています。間違いや解釈の違いがあればぜひ教えてください。
Special Thanks; Arlene, Wendy, Ra-jah
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-ラスタの歴史 part1
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*更新後にアクセス可能となります。
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