書く書くといいながらずっと先延ばしになっていたジャマイカのゴミ事情
最近廃棄物に関する活動が進んでいないこともあり先延ばしになっていましたが、
活動に喝を入れるためにも今回はジャマイカの廃棄物処理に関して紹介します!
ゴミの分別はナシ、まとめてドラム缶に入れるだけ
日本では多くの自治体で細かな分別回収が行われていますが、ジャマイカではゴミの分別回収は行っていません。
住民は各家庭で出たゴミを、家の前にあるドラム缶に入れておくだけでOKなんです。
家庭用のドラム缶はこんな感じです。
蓋付きも多いのですが、ただのメッシュ箱もあるので、雨が降るとゴミがビチャビチャに。
一応こんな風に"ゴミ袋に入れましょう"と推奨していますが、気にしていない人が多い印象。
袋に入ってなくても持って行ってくれるし。
指定袋の導入を検討したこともあるのですが、デメリットの方が大きく断念中。
不法投棄やポイ捨て、盗難が増えるだけだとの意見が出ています。
マーケットや町中には大きなコンテナが置いてあることもあります。
こちらは任地ブラウンズタウンのマーケットにあるコンテナ。
回収頻度が追いつかず、いつも雪崩を起こしています。
これを1つずつ拾っていくので、マーケットのゴミ回収には1時間以上かかっています。
1年前にはコンテナすらなかったので、これでも少しはマシ。
回収後はすっきりサッパリするのですが、、これをキープできないものか。
収集はスケジュール化
ゴミ回収は地域ごとにスケジュールが制定されており
スケジュールに沿って、各家庭まで回収に来ることになっています。
しかし実態はスケジュールが守られておらず、我が家の地域では深夜3時にくることもしばしば。
犬たちが一斉に吠えるので毎度目が覚めます。
また山奥の地域では悪路のために回収に行けず、それらの地域ではゴミは川や崖に捨てるか燃やされている状況。森に燃え移りそう。
ただ放るだけの最終処分場
最終処分場はオープンダンピング。
特別な処理はせず、集めたゴミをそのまま投機しています。
私の住む地域ではボーキサイト(アルミニウム)の採鉱後の土地が投機場となっています。
見渡す限りのゴミ、、ほぼ満杯状態です。
これは別の処分場。こちらも見えない所までゴミが広がっています。
限界近いんです。
さらに問題となっているのが、今年3月に首都キングストンRivertonエリアの投機場で起こった大規模な火災。数週間に渡り燃え続け、健康被害も引き起こしました。
最終処分場の改革は喫緊の課題となっています。
Photo credit; Jamaica Observer |
リサイクル事情
上記の通り、家庭での分別は行われていません。
生ゴミは犬のエサとするか、庭に埋めている家庭も多いようですが、家庭での分別はほぼゼロ。
基本的には全て一緒に回収し、そのままダンプサイトに放置。行政での分別もゼロです。
しかしダンプサイトにはウェイストピッカーが住み着いており、ゴミ収集車が投機に来るたびに有価物を拾っています。
ペットボトル、ガラス瓶、タイヤ、貴金属などなど。
それをリサイクル会社に売却し生計をたてているそうです。
そのリサイクル企業も、特にペットボトルのリサイクルに関しては上手くいっていない印象です。
ジャマイカでもリサイクルの導入は必要とみられており、最近は半官半民のリサイクル団体が頑張っていましたが、やはり資金の問題で立ち行かなくなっている様子。廃ペットの市場価格が暴落している中でビジネスとして維持するには難しそうですね。
お隣の教区ではJICAボランティアが奮闘し、なんとかペットボトルリサイクル事業の導入には漕ぎ着けていますが、彼女が帰国したいま、これが継続できるかが問題です。ぜひぜひ頑張って続けて欲しいです!
こんな所でしょうか。
ゴミ野郎さん、物足りなければコメントくださいねー!!
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