2015年6月21日日曜日

ラスタとは何ぞや


ラスタと聞くと、何をイメージしますか?

ジャマイカに来るまでの私は、3色のラスタカラーと、レゲエ、それから日吉のラーメン屋さん"らすた"ぐらいしか知識がありませんでした。





今まで歴史や宗教は苦手分野だったのですが、駒ケ根訓練所での講義で少し興味を持ち、
ジャマイカに来て実際の文化に触れ、ルーツを学ぶことが楽しいと気づきました。


それとともに、日本でのラスタやレゲエのイメージに少し違和感をもつこともあって。
"ファッション・ラスタ"というか、実際の成り立ちや意味を分かってるのかな?と。


レゲエは音楽のジャンルなので深く考えている人は少数派かもしれませんが、
せっかくジャマイカにどっぷり2年浸かっているので、本当の文化も伝えていきたいとずっと思っていたんです。


ジャマイカに来てからやりたいと思っていたことの1つ、ラスタについて学んだ事をまとめる。


せっかくなので、この機会にドドッとまとめたいと思います!



ラスタとは?

ラスタとはラスタファリ運動(Rastafari Movement)やラスタファリアン(Rastafarian)の略称。

1930年代ジャマイカで発生した宗教的思想運動であるラスタファリ運動の実践者をラスタやラスタファリアンと呼びます。



一種の宗教と扱われることもありますが、

・ラスタはライフスタイル
・ラスタは宗教ではなくリレーション(関係)

とも言われ、思想的な側面が強いようです。

根本はキリスト教にあり聖書を聖典としますが、そこから派生してジャマイカの文化や黒人奴隷の歴史と融合したものがラスタという思想になりました。




究極のゴールはアフリカ回帰

"Repatriation of the Blacks Back to Africa"




ラスタの根源はアフリカ回帰、いわば究極のゴールはアフリカへ帰ること。

当時のジャマイカでは98%が黒人奴隷の子孫であり、先祖たちが故郷のアフリカから奴隷として強制的に連れられてきた歴史から、

"ジャマイカは本来いるべき場所"ではなく、アフリカこそがザイオン(Zion,天国)である"
と考えられています。


現在のラスタは実際アフリカに帰るというよりも
"Body(身体)ではなくMind(心)をアフリカ式に暮らす"ことにより
彼ら本来の生き方を全うすることを大切にしているそうです。


ラスタとレゲエ
 
ラスタと言えば一番に出てくるのがキング・オブ・レゲエ、ボブ・マーリーではないでしょうか。
ラスタとレゲエは彼によって広まったとも言えます。
 



レゲエはラスタの公式音楽である、というような勘違いがされがちですが、レゲエ=ラスタではありません。

ただ、ラスタの思想が多くのミュージシャンに支持され、当時のジャマイカの世情と融合しながら生まれた嘆きのメッセージがレゲエへと繋がっていったため、この2つは切っても切れない関係にあるのです。


この背景を語るにはラスタの歴史が重要になってくるのですが、
かなーり長くなりそうなので、これについてはまた次回!



つづく

※この投稿は、ジャマイカでの語学訓練やラスタ村の訪問、現地の方々から学んだ話を元に執筆しています。間違いや解釈の違いがあればぜひ教えてください。
Special Thanks; Arlene, Wendy, Ra-jah


関連記事
-ディープなジャマイカを体験!ラスタ村 / Rastafari Indigenous Village
-ディープなジャマイカを体験!ラスタ村part2 / Rastafari Indigenous Village
-ディープなジャマイカを体験!ラスタ村 part3 / Rastafari Indigenous Village
-ラスタとは何ぞや
-ラスタの歴史 part1
-ラスタの歴史 part2
-ラスタのシンボルpart1
-ラスタのシンボルpart2
-ラスタの三大教派

 *更新後にアクセス可能となります。


0 件のコメント:

コメントを投稿