何から話して良いのやらまとまりませんが、昨日11月9日、任地ブラウンズタウンが大きな一歩を踏み出しました。
街の中心には歴史的なマーケットがあるのですが、近年違法ベンダーによる占拠や大量のゴミによる衛生環境が大問題となっていました。私の配属先ではマーケット環境の改善、言うなればマーケットを「正常」に戻すことを目標として5月より活動しています。(配属先は5月に再出発したばかりです。当時の投稿は
こちら)
5月の
LabourDayには清掃とペンキ塗り。
7月には
ゴミ箱が設置されました。当初大きすぎない?といっていたこのゴミ箱も、今では毎日ゴミが洪水を起こしています。恥ずかしいけどこれが現状。
5月に清掃したものの、翌日には違法投棄やポイ捨てが。ボランティア団体だけでは限度があるため、教区事務所(市役所)にレターを提出しマーケット環境改善の申し出をしたのですが、返事は"No"。「現状問題は見受けられない」との回答でした。
実際には
・違法ベンダーの占拠により、正式なベンダーが顧客を獲得できていないこと(違法ベンダーとはマーケット使用料を支払わずに勝手に売っているベンダーのことです)
・違法ベンダーによる電気や水道の泥棒。それにより月の電気使用量は7百万円、マーケットの運営は赤字であること。
・道路まで占拠されており、通行の妨げである。実際に車と歩行者の接触事故が起きていること。
・ゴミ問題が深刻であり、保健省が「衛生状況が改善しなければ閉鎖も止むおえない」とコメントしたこと。
などなど、あげればキリがないほど。
ですが彼らは現状を変えることで、来年3月に控えている選挙結果に影響が出ることを恐れていたようです。
しかし私のカウンターパートは政界につながりが深いこともあり、実際の写真を見せながら何度も何度も粘り強く交渉を行いました。
両政党の市議会議員を巻き込み現場視察にも来てもらい、結果全員の総意を得た上で違法ベンダーのゼロ容認とマーケットの清掃を行うことが決定されたのです!
このゼロ容認プロジェクトの強制執行が行われたのが昨日。本当に容赦なく、取り壊しと清掃が行われました。
いや~、本当に容赦なかった。。警察官もたくさん来ており、物々しい強制執行感が増していました。
マーケット正常化に向けては最初の1歩ですが、ボランティアで清掃するのとは訳が違う。市長を初め議会の同意を得られ、彼ら主導で実施できたことが本当に重要で、大きな大きな一歩となりました。
長くなってしまったので、当日の様子はまたの機会に。