2015年9月16日水曜日

後任のこと


悔しい。


非常に悔しい。


新規隊員として派遣された私ですが、どうやら後任は来ないようです。
必要性がないから当たり前だとは分かりつつも、継続的な仕事を作れなかった自分が悔しい


なにくそっ!!




なぜ後任が来ないのか?


後任が来ないのはそれ相応のプロジェクトがないからなのですが、
自分が継続的なプロジェクトを作れなかった以外にはこんな事情がありました。


1.JICAの事情

配属先としては後任が必要だと伝えたようですが、これをJICA側がストップしたようです。



JICAジャマイカとしてもボランティアを無限に採れる訳ではなく、JICA職員を簡単に増やせる訳でもなく、全ての案件に後任要請を出せない事情があるのはもっとも。
この1~2年でジャマイカのボランティア数がグンと増えたので、それをコントロールできる範囲に戻し、意味のある派遣を続けるべきだというのには賛成です。


配属先に対しても、深く考えてないでお願いしてるでしょ?と疑問に思う点は多々あるので、、
仕方のないことだ思います。



2.配属先の問題

一番大きいのはコレ、配属先の問題。
組織として軟体すぎて、そもそもJICAボランティアを受け入れる体制が整っていません。


何度か紹介していますが、私には毎日通えるオフィスがありません。
毎日顔を合わせる同僚もいません。
配属先の事情で仕方のないことですが、これってボランティアの面倒みれていないですよね。


また、1年半前に大きな立て直しを行った配属先。(参考記事:Rebranding
当時9名いたはずのメンバーも、今は3名まで減ってしまいました。
チェアーも年内に離任することが決まっているのですが、これを引き継ぐ人も目途が立っていません。

1年足らずでここまで崩壊してしまうって、やっぱり組織として弱すぎ。

ボランティア団体なので仕方のないことですが、どう考えてもJICAボランティアを配属する団体としてはふさわしくないと思います。



3.短期ボランティアの可能性

養蜂プロジェクトの短期ボランティアを入れる案もありましたが、かなりコミュニティベースの活動になるので、結局は配属先で面倒を見切れないかと(私が勝手に)判断し、依頼はかけないこととしました。





配属先では養蜂を持続可能なプロジェクトにするためのマネジメントは行いますが、テクニカルな部分に関しては省庁からの支援体制が整っているので短期ボランティアを呼ぶ程でもないかと。
もし呼ぶとしてもコミュニティ又は実働部隊に入れたいので、配属先に入れることはありえません。


JICAから"今後JICAボランティアを入れる可能性としては養蜂の短期のみ"と言われていたので、これを諦めることで配属先への後任の可能性は立ち消えました。



要請の妥当性

配属先の問題も大きいだけに、そもそも当初出された要請がどうだったの?って話になる。

もちろん文句言いたいことも多々あるんですが、でもこれ第一希望で出したの私だし、、
自分で主体的に動けるボランティアが要請されていたし、、

結局は持続可能なプロジェクトが出来なかったのは私の力不足。と半分は思っています。
配属先の立て直しも考えて動いてきたけど、後任入れられる程には出来なかったし。



もう半分は協力隊事業全体の問題でもあるかと。

要請が出されてからボランティアが配属されるまで1年以上かかるので要請内容が変わること自体は仕方ないと思うのですが、でもそれをもっと密にフォローできないものかと。

世界中で要請との不一致に悩むボランティアがたくさんいるのに、改善できないものなのかな。

あくまで成果の求められないボランティア事業である限りは難しいのかな。。





そもそも後任って必要なの?


配属先や要請に不満を抱えているボランティアはたくさんいるし、私もそのうちの1人。


"後任はいらない"


そう言いたい気持ちはとてもよく分かるのですが、私は簡単に言いたくないと思っていて。
協力隊の活動が上手くいくかどうかは要請の段階で決まる、という考えも一部賛成ですし、配属先は運でしかないとも思ってます。

だけどそれって他責だよな~、とも。

与えられた環境でどれだけ出来るかが腕のみせどころでしょう。
協力隊に限らず、社会人生活でも同じこと。なんか7つの習慣っぽい(笑)



きっかけは以前の調整員さんがポロっと漏らした一言でした。


"みんな簡単に諦めすぎなんですよ"


なんてことない言葉なんですが、当時の私にはグサーっと刺さりました。
その調整員さんが苦労して要請を取ってきていた話も聞いたあとだったので、なおさら。



JICAとそれぞれの配属先としても、せっかく紡いだリレーションです。
簡単に手放すのはお互いもったいない。

それぞれ事情はあるでしょうが、特に私のようなフレキシブルな要請を受けた人に限っては、何でもできる環境なわけで。"後任はいらない"と判断するのはJICAであって、ボランティアではないんじゃないかと思います。




"なにくそーーっ!!"


そんなこと思いながら活動してきただけに、後任が一切入らないということは正直悔しい。
"力不足です"と烙印を押された気分にもなりました。


だからといって、活動が上手くいかなかったとは思っていないし、誇れる部分もたくさんあります。
後任が来ないなりに残せる形もたくさんあるはず。
結局は自己満足のボランティアなので、自分が納得できるように残り半年を充実させるしかないですね!

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